20010112-20010219 ナディッフ
「ヴェネツィアへの道」




ナディッフ入口

21世紀初イベントは社長の個展「ヴェネツィアへの道」。初日の前日から最終日まで10日程通いました(笑)。結局社長との遭遇は1度もなかったけれど…^^;

1/11、この日は個展前日。しかし、準備があるではないかってコトでありと一緒に「社長いるかなぁ」とワクワクしながらナディッフへ。
社長はいなかったけど、合田さんがナディッフのスタッフとお話している。「本人いい加減ですけど…」と話し声が。クスクスと笑うわしら。
「準備中」と書かれた先のギャラリーにはもう社長の絵が飾ってある。
「朋輝さんっ!自画像がありますよっ。立川のトキと違いますねぇ…」「そうだったけ?」とこっそり横見^^;

扇子はまだ売ってなかったけど、もう明和製品はギャラリーの前にごっそり飾って売ってある。その中に昭和40年会の小冊子。名古屋で買い忘れたのでありと一緒に購入。ついでなのでレジで色々と聞いてみる。
わしら 「扇子っていくらなんですかぁ?」
スタッフ「電話で問い合わせも来てるんですが、わからないんですよぉ」
と話していると、さっき合田さんとお話していた責任者らしき男性が近づいてきた。
「扇子は5000円ですね」
やった!思ったよりも安いかも…と思った瞬間、ありが「高い!」。…感性が違っていたらしい…^^;
その男性が続けて「明日トークショーあるんで是非来てくださいね」
・・・・・わし、明日はどうしても仕事あるから来れない…と思いつつ「はい」と(笑)。
21世紀初明和は合田さんでした(笑)。

会期中は1/13(ゆかりちゃん&殺到),17(羽魚ちゃん),20(まっつん&殺到),24(ビットマン引き取り),26(ビットマン交換),2/4(だめもとトークショー),6(おこぼれあさと),16(ビットナイト),19(千秋楽)と9日間^^;。

ナディッフに入ると、ギャラリーの前にモニターがあって、初日の1/12にやった40年会の批評会のビデオが流れてる。社長が自分でビデオを撮りながら解説してたらしく、社長は映ってない(笑)。ガラスケースには扇子と制服、ワンピース、ナッパ服が展示されてる。

ギャラリーは左図のような感じ(相変わらずわかり難い)。絵は社長が実際に行った土地の名所の絵が10枚と自画像が四方の壁に貼ってある。自画像以外は全部紙が直接壁に貼ってある感じ。

展示してあった絵は下記のとおり(カッコ内は使用絵具)
成田空港(グワッシュF8)
ランドマークタワー(グワッシュF8)
京都タワー(グワッシュF8)
鳥取砂丘(グワッシュF10)
厳島神社(グワッシュF8)
瀬戸大橋(グワッシュF8)
神戸ポートタワー(グワッシュF8)
太陽の塔(グワッシュF8)
大宰府天満宮(グワッシュF10)
東京タワー(グワッシュF10)
顔(油彩F8)
わしは絵とかさっぱりわからんので何とも言えないんだけど、全体的に暗い色が多かったなぁ。ホントに写生って感じの絵でございました。

ギャラリーの真ん中には机とパイプ椅子が6個。椅子の上には40年会の各メンバーが自筆で書いた手作りの名前のプレートが。ダンボールを三角に折ってそれをコピー用紙かなんかでくるんだもの…^^;
机の上には、批評会で各メンバーが書いた絵の批評の用紙が2枚づつ並んでる。みんな字が個性的…^^;

昭和40年会の各メンバーの批評(誤字等多分そのまま)

会田誠さん(逢いたかった(涙))
<東京タワーinキムチカッター>
 僕は小学校6年の時、放課後の絵画教室で、油絵具セットを持っている女の子の片隅をかりて初めて油絵を描いた。
 「柿」という静物画。僕のそれの方がもちろんずっと下手だし魅力もないけど、どこかその絵に「東京タワー」は似ている!
 やっぱり絵もHも第1回目っていいもんだよねぇ。「宮島」もいいよ。
<神戸ポートタワー>
 この作品は「神戸ポートタワー」以外のタイトルが思いつきません。
 他の作品なら「朝日」(東京タワー)、「虚空(コウ)」(取鳥砂丘の)とか、別タイトルもつけられる。
 そうゆう絵が良い絵の一つの条件です。/あと社長はマシン系・ミシン系なので
 鉄骨とかつい細かく描きすぎる傾向があるので、どうせ描くなら「砂丘」みたいなボロい
 工業品・工作品の方が向いていると思う。

有馬純寿さん
<太陽の塔>
 優○ 劣△
 塔の大きさがよく描いてる。
 モノトーンの色調が逆に強さを出している。
<大宰府天満宮>
 不可 拒可
 この風景の中の描きたいポイントが定まっていない

松陰浩之さん
成田エアポート 顔>
 セルフポートレイトは「オレの描いた」『オレにはオレがこう見える』ってものだから...
 写真を見ながら描くてのはどうかね。「鏡」を使ってほしい。
 近づいたり遠目にみたり、それを合体させたら面白い顔になる。キュビズムだ。
<東京タワー>
 どういうわけか最も輝きがある。「ビギナーズLUCKといってしまえばそれまで」とは僕は思えない。
 『描くぞ』という気持ちが前面にある。
 次は”バロック””未来派”
 ダイナミズムにトライしてみてはどうだろう。

大岩オスカール幸男さん
<成田空港>
 この絵のポイントは黒と白の入ったつかいかただと思います。「
 よこがな黒の糸に白がたのたての糸にはさまれて、いいかんじだと思います。
 なか年つづけて行くとぜったいじょうずになると思うのでなによりつづけて下さい。
<鳥取砂丘>
 絵と言えば光とかたちの世界。この展示の中ではこの絵が一番それをあらわしていると思います。
 ぶでのまよいはありますが、もうあと200枚ぐらいこのような作品を描くと
 自分のスタイル・あじが出て来るのではないか。

小沢剛さん
<東京タワー>
 んーそもそも土佐君がナゼ今、絵にこだわったんだろう。
 ナゾが多いが絵の中でもっとも描く喜びなど、感情がムキ出しになっているのがこれ。
 他のより、生々しくも描いているときの感情が出ているね。
 ヘタだけど。
<鳥取砂丘>
 色のこと、空間の表現には十分なれて来た。それだけなら少しうまいヤツなんだが選んだ、
 このふしぎな階段はセンスあるな。
 客観的な視点なのに現実を超える神秘的な風景だ。

パルコキノシタ(公園の木下)さん
<成田空港>
 イキナリジャンボジェット機を「ポチ」と命々してしまった程キャラが立っているのに感動しました。
 アンニュイな色彩の中にすずしげなつばさが現代の若者の持つ洗練されたセンスを感じます。
 他の先生方もベタボメしましたこの作品なのですが、実は失敗作であるような気はちょっと時間をおいて見ると
 たしかにナニですがたぶんもう一枚同じ位置で絵を描く時は、成功するでしょう。
<瀬戸大橋のワイヤーが無い作品>
 もっともこの作品の中に気に入った部分は構図です。
 一目見た瞬間にたくさんのトライ、挑戦っていうんですか小さな紙で大きな建造物を意識しようとすると
 必然的に繊密なタッチを多用する事になりますが、ツめて描くツボ、敢えてダイナミックに描くツボ、
 これら2つの要素のハーモニーこそが風景画の魅力だと思っております。
 その点でこの作品は陸、海、空、そして橋と、中味の濃い実験場になっている。
 引き算のテクがもっと加わればさらに美しくなるでせう。

先生方の評価はこんな感じでした。

そうそう、扇子買いました!「ヴェネツィアへの道 土佐正道」という文字と日本地図が印刷された白い扇子に社長自らが色をつけ、ナンバリングしてくれたモノでした。
地図の中で絵を描いたポイントには地名が入ってる…。わしのは都市名が緑の文字でかかれておりました。(写真参照)
最初は限定100個のハズが途中から40個になってました…。どうやら最初に100本用意したのではなく、会期中に100本作ろうとしてたようです。
社長の体調不良が心配…。4日のトークショーも中止になっちゃったし、ビットナイトも社長欠席だったしね(涙)。
ちなみにわしの扇子はbO19。最初の20本の最後の1本だったようで、番号は選べませんでした…。
最終日、ガラスケースの中にはbSとbQ0が飾ってあり、隅っこに箱が2個。
4本余ってたみたいでした。


019の扇子

ギャラリーの入口にはサイン帳が!
パラパラめくってみて見ると、知り合いの名前がたくさん(笑)。他にも、アニエスベーのスタッフの皆さん、カメラマンの三橋さん、元グラインダーマンの大下さんやら明和な人の署名も目立つ。なんとヲノさんの署名もありました。筆ペンで「ヲノサトル」そして自分の似顔絵(笑)。なんかかわいい(^^)。
わしは13日に「祝!個展開催」と。最終日に「祝!無事終了!?」と書いてきました(笑)。
ああ、21世紀初社長にお目にかかれるのはいつになるのかしらん?????


レポっていうかただの状況説明&40年会コメント丸写しって感じになってもうた…^^;